横浜西口 漢方内科・糖尿病内科

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糖尿病といわれたら生活習慣見直しを

糖尿病といわれたらまず、生活習慣を見直し、バランスの良い食事、適度な運動が必要です

現代人が陥りやすい不規則で栄養の偏った食生活。そして、運動不足であるにもかかわらずつい食べ過ぎてしまう。このような悪しき生活習慣の代償としてふりかかった災難が糖尿病といってもよいでしょう。

最近では、糖尿病治療に対し非常に効果のある薬剤が多くなりましたが、食事療法・運動療法がきっちり守られていないと、どんなによい薬を飲んでいたとしても効果は半分以下になってしまいます。
ただ、糖尿病だからといって特別なことをする必要はありません。自分の生活習慣をもう一度見直して、食事のバランス、量に注意し、運動を行うことが大切です。

食事療法

糖尿病の食事というと精進料理を連想したり、糖尿病の名前から「ご飯」などの糖分をひかえたらよいと考える人も多いようですが、糖尿病だからといって食べてはいけないものもありませんし、逆に食べなければいけないものもありません。糖尿病の食事は病気の人のための特別食ではなく、普通の食事なのです。
つまり、体格や仕事・運動量にあった適正なエネルギー量と、糖質・脂質・タンパク質の三つの栄養バランスがよくとれている食事が、一番のポイントになります。
適正なエネルギー量は、年齢や身長・体重、一日の活動量をもとに計算します。エネルギー量が決まると、それと栄養素(糖分・脂肪分・タンパク質)をバランスよく三食に振り分けます。
とは言うものの、何をどれぐらい食べればよいのかについて、わかりにくいのも事実です。そこで、大いに利用したいのが日本糖尿病学会から出版されている『糖尿病食事療法のための食品交換表』です。

運動療法

食事療法とともに重要なのが運動療法です。運動を行うと筋肉で糖がよく使われるようになるため、今までサビついていたインスリンの働きがよくなると同時に、糖を筋肉に送りこむための細い血管が発達するなど、総合的に糖の代謝が円滑に行われるようになります。
ほかにも、血液の循環がよくなるので血圧が下がる、血中の中性脂肪やコレステロールが減るなど、生活習慣病全体によい効果があるのです。
一口に運動といっても様々なものがありますが、瞬間的な力を必要とするものは好ましくなく、エアロビクスやウォーキング、自転車、水泳(水中ウォーキング)など、持続的な全身運動で、ある程度脈拍が上がる運動、すなわち「有酸素運動」を継続するのがよいでしょう。
運動療法は、単にエネルギーを消費するために行うのではなく、インスリンの働きを良くするのが目的です。例えば、30分間ウォーキングを行ったとしても、消費できるカロリーは茶碗半分程度の80キロカロリーに過ぎません。ですから、食事療法を行っているからといって運動療法をおろそかにすることなく、治療に適した運動を毎日続ける事が重要です。
一回の運動量が適当かどうかを知るには、脈拍数や自覚症状から判断するとよいでしょう。1分間の脈拍数が138-年齢/2であれば適当であるといえるでしょう。
自覚症状としては、息が少しはずんで汗ばむ程度、また、一緒に運動している隣の人と会話できるぐらいが適当です。
ただし、運動療法は自分勝手に行ってはいけません。自覚症状がなくても心臓や目などに障害があることもあり、運動することによって、かえって症状が悪化することもあるので、必ず医師に相談し指示を受ける事が必要です。
また、血糖降下薬やインスリンを使用している場合、空腹時に運動を行ったりすると、血糖が低くなり過ぎて意識を失うことがあるので、注意が必要です。

糖尿病科担当医 糖尿病科担当医