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漢方専門医による漢方治療。健康保険で漢方薬を処方しています。

腰痛

腰は体の中心、負担をかけず鍛えて予防しましょう

ひと口に腰痛といっても、原因や痛みもさまざまです。中でも多いのは、いわゆる腰痛症といわれる、原因がよく分からない腰の痛みです。これは、腰や背中の筋肉の疲労が蓄積されて起こると考えられます。

腰痛を引き起こす原因としては、長時間の不自然な姿勢や肥満、運動不足による筋力の低下などが考えられます。腰痛は老化現象のひとつで、高齢者に多く見られるものですが、最近では、悪い姿勢や運動不足による筋力の低下で若い人にも増えています。

腰に負担をかける運動はなるべく避けるなど、日常生活での注意が必要です。とくに長時間パソコンに向かうなど、悪い姿勢は腰痛の大敵ですから気をつけましょう。

高齢者の腰痛の主な原因

  • 骨粗鬆症…年配の女性に多く見られ、骨量が減り、カルシウムが抜けてもろくなり、小さな負担でも骨折することがあります
  • 腰部脊柱管狭窄症…脊髄が通る脊柱管の下部が狭くなり神経や血管を圧迫するため重だるい痛みやしびれが起こります
  • 変形性脊椎症…椎間板が老化し、椎間関節にとげ様の突起(骨棘)ができ、神経を刺激して痛みが起こります

腰痛と漢方薬(漢方薬の使い方)

原因となる病気がない腰痛は、漢方の得意分野です。とくに、痛みはそれほど強くはないけれどつらいという高齢者の慢性の腰痛は、漢方治療の適応になります。漢方薬は西洋薬の鎮痛剤とは違い、全身の血液循環を改善し、痛みを軽くし、体調を良くします。冷えや足のむくみ、しびれ、排尿のトラブルなど、老化にともなって起こるさまざまな症状も合わせて改善することができます。
八味地黄丸
(ハチミジオウガン)
胃腸が丈夫で、口が渇き、冷えがあり、足に力が入らずしびれたり、夜間頻尿がある場合
牛車腎気丸
(ゴシャジンキガン)
尿の出が少なく、足のむくみや痛み、老人のかすみ目などがある場合
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)
とくに下腹部に冷えと痛みがあり、しびれ、嘔吐などをともなう場合
疎経活血湯
(ソケイカッケツトウ)
胃腸が丈夫で、極度に疲れた時に腰が痛み、手足のしびれや皮膚の乾燥などをともなう場合

予防のために

  1. 腰を冷やさないよう注意しましょう。
  2. 長時間立ちっぱなしのときには、適当な足台を置いて片足を乗せましょう。腰への負担が軽くなります。
  3. 重い物を持ち上げるときには、腰を落としてから行ないましょう。
  4. イスに座るときには、足の付け根よりひざが高くなるように台などを利用しましょう。和式の生活の場合は、足を崩さず正座で座りましょう。男性のあぐらは腰に負担がかかります。
  5. ベッドやふとんは硬めのものを選びましょう。
  6. 靴底の適度に厚く、着地の衝撃が少ない靴をはきましょう。
  7. 太りすぎは腰に負担をかけますので、減量しましょう。また、やせすぎると、筋力が低下して腰痛が悪化することも。標準体重を目指しましょう。
  8. カルシウムを摂取し、適度な運動をして、筋肉を鍛えておきましょう。
  9. タバコは血管を収縮させ、筋肉の血のめぐりを悪くするので避けましょう。

資料:株式会社ツムラ

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