漢方薬ミニ知識

漢方専門医による漢方治療。健康保険で漢方薬を処方しています。

皮膚のかゆみ(皮膚そう痒症)

乾燥を防いで皮膚を守りましょう

皮膚そう痒症とは、明らかな皮膚の発疹が見られないのに、強いかゆみを感じるものです。
皮膚の表面は薄い皮脂という脂肪膜で覆われています。
この脂肪膜が、皮脂の下にある角質層にたまった水分の蒸発を防ぐことで皮膚の潤いを保っています。
さらに、細菌などの刺激物の侵入や衣服などによる刺激から皮膚層を守っているのです。

一般に、皮脂の分泌は思春期から40歳ぐらいまでで、それ以降は減少していきます。
老化にともなって汗や皮脂の分泌が少なくなり、脂肪膜ができにくくなると、本来持っている防御機能が低下して、皮膚層は乾燥しやすく、軽い刺激にも敏感に反応するようになります。

これがかゆみの自覚症状となってあらわれるのです。
とくに高齢者は皮膚が乾燥しやすいため、かゆみがひどいと眠れない場合もあります。
皮膚が乾燥する秋から冬にかけて、かゆみが強くなり、汗をかきやすい夏には楽になります。
その他にかゆみの原因としては、糖尿病、がん、肝臓病、腎臓病などさまざまな内臓の病気があります。
皮膚の乾燥がないのに頑固なかゆみがある場合には、医師に相談しましょう。

かゆみを悪化させる環境

  • 空気の乾燥…湿度42%以上の部屋、ホットカーペットや電気毛布などの使用
  • 衣服による刺激…ウールや化学繊維(レーヨン、ナイロン、ポリエステル)などの素材のもの、のりのきいた衣服、体を締め付ける服や下着、靴下などの着用
  • 気温…急激な温度変化
  • 入浴…石鹸・ボディソープを付けたナイロンタオルやボディーブラシ、硬いスポンジで強くこする

皮膚瘙痒症と漢方薬(漢方薬の使い方)

皮膚の乾燥によるかゆみの治療では、皮膚に潤いを与えることが大切です。漢方では、かゆみだけでなく、皮膚の状態や患者さんの体質によって薬を使い分けます。皮膚の乾燥を体の内側から潤し、かゆみが起こりやすい体質を改善することができます。
当帰飲子
(トウキインシ)
皮膚がかさかさに乾燥してつやがなく、虚弱体質で、貧血がある場合
牛車腎気丸
(ゴシャジンキガン)
疲れやすく、手足が冷え、しびれや口の渇きがある場合
六味丸
(ロクミガン)
疲労倦怠感があり、排尿困難が見られ、むくみがある場合
真武湯
(シンブトウ)
疲れやすく、めまい、下痢、腹痛がある場合

予防のために

  1. 皮膚を清潔に保ちましょう。汗をかいたり汚れたりしたら、すぐにシャワーやお風呂で洗い流しましょう。
  2. ひんぱんな入浴、長湯は皮脂を取り去るので避けましょう。また、体のこすりすぎ、石鹸の使いすぎもひかえるか、低刺激性のものを使いましょう。熱いお風呂は避け、ぬるめのお湯につかりましょう。
  3. 部屋の湿度を保つことが大切です。電気毛布は使わないようにしましょう。
  4. ワセリンなどの保湿剤をまめに塗りましょう。
  5. 皮膚への刺激がある素材(ウールや化学繊維など)の服やきつい服・下着の着用を止めましょう。

資料:株式会社ツムラ

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※綾部 原子 医師(皮膚科専門医・漢方専門医)の外来診療(金曜日:午後2時〜4時)は、完全予約制です。必ずお電話で予約して下さい。

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からふだを癒やす漢方 東西医学による総合診療 ベイサイドクリニック
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